見た目はピザでも。
私の息子は面白い。
いや、芸人さんのように話が面白いとかノリがいいとかそうじゃなくてね。
感性が一般的な人と少し違うんだ。
小学校の最後の最後、六年生の二月頭から学校には行かなくなった。
正確には行きたくないのにずっと行っていたけれど
行かなきゃと思っても行けなくなってしまった。
不登校の子は行きたくないから行かない子もいれば
行かなければと思っても動けない子もいる。大多数は後者だと思う。
行かなければならないと思っても心が悲鳴をあげ、身体が学校を拒否する。
六年生の三学期。
まだ幼かった息子が入学してからずっと持ち続けていた疑問が
思春期の入口で急に鮮明になったようだった。
僕は書けば書くほど忘れていくのに、なんで何度も書かなければならないの?
(息子は書くことが苦手で漢字など、単調にただ書かされると覚えられない。)
教科書をみればやり方なんて分かるのに一問を一時間かけて考えるってなんで?
分かったって答えを書くと×なんだ。あってるのになんで?
(息子は中学校レベルの数学まで今のところ全部暗算。
途中式という概念がそもそもなかった。)
本を読んだ感想なんてみんな違うのに、書かなきゃいけない感想は決まっていて
皆同じことを書いてそれを評価するっておかしいよね?
楽しかった運動会の絵を描きましょうって言っても
楽しくなかったよ?楽しくないとだめなの?
人に馬鹿とかオマエとか言っちゃいけないって言うのに
何でそう言ってる大人(先生)は言うの?
息子は勉強も好きだし、友達も多いし、
大人しい息子は真面目に毎日をこなそうとしていた。
でも今の義務教育が求めるただ一つの子供像『普通の良い子』にはなれなかった。
算数が得意だと先生が嫌な顔をするからわざと間違えるんだ。
僕はこんなこと思ってないけどこの感想じゃないと書き直しって言われるから。
先生に怒られたけど僕がやったんじゃない。
でも違うっていうと卑怯者っていわれるからそのまま怒られたんだ。
まず子供とはこういうものであるべき、から日本の義務教育が抜け出せない限り、
不登校児はどんどん増えていくと思う。
年齢は同じでも皆、違うんだからさ。
さて。笑。
・・・・・・・見た目はピザでもちと違う。
これはいったい何でしょう?
これは「餅」です。笑。
よくある切り餅をサイコロ状に包丁で切って
オリーブオイルを敷いたフライパンで適当にくっつくように広げて
両面をこんがりふっくら焼く。
膨らんできたらピザソース、またはケチャップにシュレッドチーズ。
火を止めて蓋をしてチーズが溶けたら出来上がり。
美味しいよ。
息子の変わった感性といえば。
息子はずっとカーレースが大好き。
とあるレーサーの走りが好きだといつも観ていた。
でね、普通はさレーサー本人にあったら大喜びじゃない?
サイン欲しいとかミーハーな気持ちも湧くじゃない?
息子は違うんだよな。笑。
まだ小学校二年生位のころ、
とあるイベントでそのレーサーに会った。
「〇〇さんだ!」
とその他の子供と共に駆け寄ったものの、サインも写真もいらないという息子。
「だって僕が好きなのは〇〇さんが運転する車なんだよ?
だからサインとかいらない。」
いや、確かにそうなんだけどさ、普通は、あの走りをこの人が!!だろうに。
レーサー本人が「本人じゃなくて走りが好き」っていう七歳を
ものすごく喜んでくれたから良かったけど。笑。